ベトナム カンボジア点描
心の路地に、入り込んだベトナムとカンボジアの風景。「異界」「異境」となって、ソクラテスやモーツァルトとつながる。だが、これらの風景のどこに、ソクラテスやモーツァルトがいるのだろうか。2015.8.19
★バンテアイ・スレイの「東洋のモナリザ」。モナリザは、どこにも存在する。
郊外に出ると、高床式の家々が道路沿いの樹々の間に次々と見えてくる。
暑さと虫を避けるには、ハンモックは欠かせない。昼間はこうしてハンモックの中で休息する姿が至る所で見られる。 2015.8.11
★new一大叙事詩ラーマーヤナの中で、ラーマ王子がさらわれたシーダ姫を救う場面を中心にした影絵ショー。
アンコールワットの巨大回廊には、ラーマーヤナの全ストーリーが浮き彫り化されている。2015.8.10
シェムリアップから車で北方に一時間ほど行った山合いから密林の小道を1.5キロ登ったところに、水中遺跡で知られるクバール・スピアンがある。川面の石に、ヴィシュヌ神やシヴァ神など、ヒンズー教の神々や、男根の象徴であるリンガーが彫刻されている。ここで水が浄められ、聖水となって下流のシェムリアップ川へと流れくだる。2015.8.9
神に捧げる祈りを表すアプサラ(天女)の踊り。アンコール遺跡群のいたるところで、踊る天女の浮き彫りを見ることができる。
踊り子の反り返った手と指の動きと形は、花の芽生えから実が落ちるまでの八つの意味を持っている。 2015.8.8
★ジャヤヴァルマン七世によって建立されたアンコール・トムの中心、バイヨン寺院。49の巨大な観音菩薩が、さまざまな眼差しで私たちを見つめる。
近くのタ・プロームは、ガジュマルの樹が寺院を押し潰しそうに巨木化し、奇妙な美を形成している。2015.8.8
★スールヤヴァルマン二世によって建立されたアンコールワット。見る場所によって、多様な表情を見せる。 塔の数は五つ。 2015.8.7
★アンコール遺跡群の町、カンボジアのシェムリアップに入る。
水上生活者の村があるトンレサップ湖は、三〜五月の乾季でびわ湖の三倍の大きさ。六月からの雨季になると、最大でびわ湖の十倍にまで膨れあがる。遠く水平線にマングローブの群生が見られる。竹を浮き輪にした住宅は、水位の変化にともなって移動していく。2015.8.6
★どこにでも神のような存在の居場所があり、どこにでも野生との共生の生活(水田の雑草をあひる採る)があり、どこにでも素晴らしいアート(これは刺繍)がある。2015.8.5
★ハノイから120Km南にある景勝地ハオローへ。世界遺産「ハロン湾」と同じような奇岩風景で知られる。観光客を乗せる足こぎのボートが極めて興味深い。足の裏にくっついているように、オールが離れず、自在に舟を操る。これも出力は、100ワットだろう。この女船頭は休まず2時間連続で漕ぎ続けた。2015.8.4
★ベトナムの人口は9千万人。「食の哲学」を考える。2015.8.3
★さすがはレイニーシーズン。昨日も今日も一日雨。シクロ(輪タク)で旧市街をぐるっと一回り。足こぎパワーは、100ワットだとか。これで1時間、連続でこぎ続けるのだから頭が下がる。2015.8.2
★ベトナムのハノイに入る。旧市街のノスタルジックな風景と、町を埋め尽くすバイクの群れ。4人乗りも珍しくなく、ときには5人乗りという曲芸のようなバイクさえ見かける。
ここから、どのような哲学を紡ぐことができるのか。2015.8.1