初夏の爽やかコンサートin軽井沢モーツァルトハウス
軽井沢のモーツァルトハウスで、素敵なコンサートが開かれました。主の高橋貞次・喜美子ご夫妻のご好意に甘えて、SOAの「音楽サロン モーツァルトの食卓」講座が受講生ともどもなかば”押しかけ”で、番外編の特別コンサートを開かせていただきました。
ご登場は、SOA講座の常連・ピアニストの原佳大先生と、地元・軽井沢のクラシック音楽集団ムージカ・エマセネポーの皆さん。そして、「TEE HAUS MOZART」の紅茶ブレンダー清水真希子さんです。
ちょっと変わった名前のエマセネポーは、オープン・セサミの逆さ読みにしての名づけだそうです。つまり、”開けゴマ”。なかなかお洒落な音楽グループですね。
左から、小平真司さん(クラリネット) 斎藤明子さん(ギター)山口直美さん(フルート)
十弦ギターを駆使するギタリストの斎藤明子さんが、ギターの名曲「アルハンブラ宮殿の思い出」を披露してくれて開演です。
https://www.youtube.com/watch?v=fwjX-m4LkYk
(Ana Vidovic plays Recuerdos de la Alhambra by Francisco Tárrega)
原先生がモーツァルトの「クラヴィーアソナタ ハ長調 K.330」を弾いているときのことです。ウグイスが競うようにさえずりを続け、なんとも素敵な二重奏となる自然の為せる実に粋な計らい、演奏が終わるとさえずりが消え、原先生にとっても「こんなことは初めて、今日の事件!」と言わしめるほどでした。
当日のプログラムは次の通りです。
♪♡ 初夏の爽やかコンサート in Karuizawa ♡♪
於 軽井沢モーツァルトハウス
2016.7/8(金)14:00 開演
第1部 軽井沢で活躍の演奏家たちによる演奏
「ムージカ・エマセネポー」
休憩
第2部 原佳大:「モーツァルトさん!今日もアレグロですか?」
休憩
第3部 スペシャル・トークと懇親会
清水真希子「食と紅茶のマリアージュ」
■出演者:原 佳大(ピアノ)
アンサンブル「ムージカ・エマセネポー」:
斎藤明子(ギター)山口直美(フルート)小平真司(クラリネット)
■ゲスト 清水真希子(TEE HAUS MOZART)
紅茶研究家、ティーブレンダー、音楽教育支援家。ウィーン・ドイツでサロン文化を探求。五感で紅茶を楽しむ”しあわせ珈琲・紅茶倶楽部”を主宰する。
プログラム
第1部♪
斎藤ソロ ソル: モーツァルトの魔笛の主題による変奏曲
山口、小平デュオ モーツァルトのオペラアリア
「恋人か女房があればいいが」「もう飛ぶまいぞ、この蝶々」
小平、斎藤 モーツァルト: クラリネット協奏曲より第2楽章
山口、斎藤 ドップラー: ハンガリー田園幻想曲
小平、斎藤 ビーザー: マウンテンソングスより「ハウスカーペンター」
「バーバラ・アレン」「シンディ」
第2部♪
原佳大: モーツァルト: キラキラ星の主題による12の変奏曲 ハ長調 K.265
モーツァルト: ロンド 二長調 K.485
モーツァルト: クラヴィーアソナタ ハ長調 K.330
モーツァルト; クラヴィーアソナタ イ長調 K.331
第3部♪
清水真希子:トーク「紅茶を飲みながら食べることの効用」
photo by しあわせ珈琲・紅茶倶楽部
18世紀のモーツァルトの時代は、イギリスやヨーロッパで続々とカフェが誕生し、コーヒー文化が花開きました。モーツァルト一家もコーヒーが大好きで、ザルツブルクの生家には彼らの使っていたコーヒー轢き器が展示されています。
清水さんによると、庶民のコーヒー文化に対して、貴族たちは紅茶を愛し、さまざまにブレンドされた紅茶を楽しむ文化が生れたのだそうです。
この日、紅茶ブレンダーの清水さんが用意したのは
ノクターン(ローズティー) ホット
コニャック アイス
チョコラーデ ホット
の三種類。
コニャックは、コニャックを醸造していた樽に紅茶葉を入れて香りづけしたもので、コニャックが紅茶に入っているような味わいがありますが、お酒の成分はないそうです。チョコラーデは、チョコレート・ドリンクが大好きだったモーツァルトに合わせて、チョコレート風味に紅茶を仕立てたのだそうです。
詳しい内容はPDF
軽井沢紅茶物語
をご覧ください。
ご当主の高橋貞次さんと、素晴らしい手作りの料理を提供してくださった喜美子夫人に、心からありがとうを言わせていただきます。
右端 高橋さん その隣 高橋夫人 左から二番目が清水真希子さん。左から三番目が原先生です。
photo by しあわせ珈琲・紅茶倶楽部