善人と悪人

 いつも素晴らしい言葉を伝えてくれる知人から、「ダイソンと宗教」のタイトルで、次のようなメールが届きました。

 昨日(3月・5日9.00)NHKBSプレミアム「素数」にダイソン(89)が出てきて、宗教について最短のコメントをしていました。「悪人の少数は宗教(懺悔)によって善人になる。善人の少数は宗教(信仰)によって悪人になる」

 ダイソンは、宇宙から社会まで、積極的に発言を続けている宇宙科学者です。うーん、これは、何とも刺激的な発現です。宗教に対する皮肉なのか、それともこれこそが宗教の本質の露呈なのか。
 あまり面白いので、次のように返信しました。

 さすがダイソンですね^^

「悪人の少数は宗教(懺悔)によって善人になる。善人の少数は宗教(信仰)によって悪人になる」。

 なかなかの皮肉です。ところで、少数を多数(あるいは、ほとんど)に変えてみると

 「悪人の多数(ほとんど)は宗教(懺悔)によって善人になる。善人の多数(ほとんど)は宗教(信仰)によって悪人になる」。

 いや、いっそ、

 「悪人は宗教(懺悔)によって善人になる。善人は宗教(信仰)によって悪人になる」。

 と変えてみるのも、なかなか一興(ご愛嬌?)。

これと、親鸞の

「善人なおもて往生す いわんや悪人をや」

 とからめると、さて、どんな真理が見えてくるのか、すごく面白そうです。
ちょっと、考えたいと思います。

いつも素晴らしい金言、ありがとうございます。



 さて、あなたはダイソンの言葉から、どんなことを考えますか。