無の存在化

 六車由実『驚きの介護民俗学』(医学書院、2012年3月)

をサブテクストとし、受講生の方々に第一章「老人ホームは民俗学の宝庫」を読み進めてもらった講座「哲学のたのしみ」の

2、ショーペンハウエル カントの言う「物自体」とは意志である。 2013.1.15 対話つき

 に関係して、受講生の方から、次のようなお便りをいただきました。

 『ソクラテスの対話法』 ケア⇒気遣う⇒配慮

 このことにピッタリとあてはまる話を、数日前にラジオで聞きました。認知症の実母を十数年介護している男性の講演です。
「このような母とは育て育てられる関係です。話もできなから、いろいろな方法(目を見たり…)で母のことを必死になってわかろうとする。いままで思いやりのなかった自分が人を思うようになった」

 (この話に)「無が存在にかわる」実例と思いました。

 いいお話です。素晴らしいお話ですね。