3、ピアニストにとってのレクイエム
ー原佳大レクチャー・コンサートー
この日は、恒例の原佳大先生によるピアノ・レクチャー・コンサートです。モーツァルトの音楽は、シャープが三つ、フラットが三つまでというそれほど広くない調性幅のなかで、多様・多彩な表現を実現していることを、演奏を交えた軽妙な会話で皆さんに示してくれました。
圧巻は、最後に「皆さんへのプレゼント」として、披露してくれたリストの「ラクリモサ」でした。そもそも、リストがモーツァルトの絶筆である八小節のラクリモサをピアノ用に編曲していたことを、多くの受講生は知りませんでしたが、それを目の前で弾いて聴かせてくれ、感激・感動の輪が広がりました。
もっとずっと深みがある原先生のお話は、いずれじっくり紹介させてもらいます。