5、アリア・コンサートーこの一品、この一曲

モーツァルトの食卓Ⅲ」第五回の2月13日は、聖徳大学10号館14階ホールで、聖徳オペラ常連の宮部小牧先生(ソプラノ、聖徳大学講師)、青戸知先生(バリトン、聖徳大学講師)と、新進ソプラノ真野綾子さん(聖徳大学大学院博士後期課程研究生)による歌曲とオペラ・アリアのコンサートが行われました。伴奏は、今回も鳥井俊之先生(聖徳大学教授)という素晴らしい顔ぶれです。

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受講生の皆さんと談笑(左から、鳥井、宮部、真野、青戸の出演陣)

 もちろん、プログラムはオール・モーツァルト。歌曲「すみれ」や「夕べの思い」、オペラ『フィガロの結婚』からフィガロのアリア「もう飛ぶまいぞ、この蝶々」、オペラ『ドン・ジョヴァンニ』からドン・ジョヴァンニとツェルリーナの二重唱「あそこで手を取りあって」、オペラ『コシ・ファン・トゥッテ』からデスピーナのアリア「女も15になれば」、オペラ『魔笛』からパパゲーノのアリア「おれは鳥刺し」、パパゲーナ・パパゲーノの二重唱「パ、パ、パ」…などなど、数えてみればなんと16曲が、小休止をはさんで私たちを魅了してくれました。

 詳細は別途添付のプログラム(真野さん作成)をご参照ください。そこには、次のような歌い手の皆さんのモーツァルトへの「思い」も綴られています。

 「朗らかさ、雄弁さ、優美さ、洒脱さなど、あらゆる表情が美しい音で綴られるモーツァルトは、いつ聴いても歌っても、音楽の愉しみを感じさせてくれます。特に『夕べの思い』は一生歌いたい曲の一つです。大好きな作品ばかり歌わせていただくのを楽しみにしております」(宮部小牧)
                フィガロ(青戸)とスザンナ(真野)

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 「10代の頃、初めて観たオペラ作品が、2006年の聖徳オペラ《フィガロの結婚》でした。それから7年後の2013年、私は聖徳オペラ《フィガロの結婚》で念願のスザンナ役で出演。本日共演させていただくお二方は2006年公演のスザンナ役とフィガロ役でした・・・大変感慨深いものがあります」(真野綾子)

 青戸先生は、それぞれの曲への解説の形で、ときにはユーモアあふれる表現を交えて、モーツァルトに対する歌手としての「思い」を綴ってくれました。

 「結婚式の朝は忙しい。今も昔も同じ。でも、スザンナとフィガロは心から幸せ。皆さんに幸せ感が伝わるように、幸せ感マックスで歌います」(『フィガロの結婚』二重唱「5… 10…20…30」)
 
 「マーチ(行進曲)というかたいリズムの音楽の中で、テキストを生かしながらどれだけやわらかいリズムを作り出すことができるか。そして、明るく、軽快にフィガロの結婚の決意を歌えるか。歌手の技量が問われる。さて、どうなるか」(同「もう飛ぶまいぞ、この蝶々」)
                
 「伯爵夫人とスザンナによって歌われる『手紙の二重唱』。旋律の掛け合いがとっても優美」(同「そよ風に寄せる歌」)
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パミーナ(宮部)とパパゲーノ(青戸)

 「昼下がりの一時、SOAの授業中に危険な香りの誘惑劇をお楽しみ下さい。(笑)」(『ドン・ジョヴァンニ』二重唱「あそこで手を取りあって」)

 「自由で楽観的で愛らしい小悪魔的女子代表、デスピーナによる軽快な浮気推奨アリア」(『コシ・ファン・トゥッテ』「女も15になれば」)

 「パパゲーノの楽器を演奏しながら歌うのは、結構難しいのですよ」(『魔笛』「おれは鳥刺し」)

 「愛には様々なかたちがあることを自然に雄大に歌えたら大成功!」
(『魔笛』「愛を感じる男の人たちには」)

 「一緒に歌ったら子供がどんどん生まれちゃうとは不思議だ。歌の力は凄いです」(『魔笛』「パ、パ、パ」)
                    
 目の前で繰り広げられる歌とパソーマンスは迫力抜群。ときに、私たちの後ろに回り込んでの熱演・熱唱に、一同、天上の心地良さに酔いしれました。
 私たちとのミニ懇談のあと、アヴェ・ヴェルム・コルプスを3人がアンコール唱和。ウイーンよりもザツツブルクよりも、モーツァルトが身近になった素晴らしいコンサートでした。

 最高です!

 鳥井先生、宮部先生、青戸先生そして真野さん、ありがとうございました。