5、原佳大先生コンサート
☆次のようなレジメとともに、お話とコンサートを、ピアニストの原佳大先生がして下さいました。詳細はいずれ。
ピアニストにとっての『フィガロの結婚』
“フィガロの結婚”K.492
成立年代:1785.10月末~1786.4.29まで
初演:1786.5.1ウィーン/ブルク劇場
登場人物の座標軸:
伯爵、白爵夫人、ケルビーノ
↓
バルトロ、バジリオ、クルツィオ
↓
フィガロ、アントニオ、バルバリーナ、マルツェリーナ、スザンナ
・レシタティーヴォ・セッコ
・アリア
・重唱
・アンサンブルフィナーレ
①けじめは、少人数
②登場人物を一人ずつ増やし、その都度転調させていく
③フィナーレの2/3くらいのところにクライマックスがくる。
④その後、ゆったり
⑤急速。大騒ぎ
登場人物の調性
スザンナ F・dur (へ長調)
伯爵 D-dur(ニ長調)
伯爵夫人 Es-dur(変ホ長調)
ケルビーノ B-dur(ロ長調)
フィガロ C-dur(ハ長調)
モーツァルトの手紙より
「これらのコンチェルトは、むずかしすぎるものとやさしすぎるものとの中間な存在です。-
とても輝いていて耳に心地よく、自然で空虚なところがありません。あちこちに、音楽通の人に真
満足させるようなパッサージュがありますが、音楽に通じていない人でも、なぜか満足せずにはい
られないように書かれています。《1782年12月28日付、レオポルド宛、原佳大訳》」