8、挽菓「イマージュ」の味わいーレシピつき

 最終回は、音楽サロン「モーツァルトの食卓」お楽しみの食事会です。最後の晩餐にふさわしく、モーツァルトを悼んで、みなさん一人ひとりが、想い出に浸りながら、本日の特別菓子」:挽菓「イマージュ」を味わっていただければ、と思います。いうまでもなく、「挽歌」は万葉集の三つの和歌分類「相聞歌」「雑歌」「挽歌」のひとつで、亡くなった人を悼む歌です。それにかけて、古和谷先生の創作菓子タイトルを「挽菓」とネーミングし、想い出の意味で「オマージュ」をつけ、故人(モーツァルト)を悼むものにしてもらっています。
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 モーツァルトの母マリア・アンナは、息子に付き添ってのパリ旅行中に亡くなりました(1778年7月3日)。母の死を看取ったモーツァルトは、ザルツブルクの父レオポルトに書いています。

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 「神に逆らって、何を望めましょう?…お母さんのあんなにもやすらかな美しい死をまのあたりにして、お母さんがいまや一瞬のうちにいかに幸福になったかー…と考えると、その瞬間にぼくもお母さんと一緒に旅立ちたいと願ったほどでしたーその願い、その熱望から、ついに第三の慰めが生れました。つまり、お母さんはぼくらにとって永遠に失われたものではないーまたぼくらは再会できるのだーそれも、この世でよりももっと楽しく、もっと仕合せになれるのだ、ということを考えたのです」(1778年7月9日、パリ)
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 その母への想いを激しくぶつけた二つの短調の曲に、ピアノソナタ イ短調k.310(パリ 1778)と、ヴァイオリンソナタ ホ短調 k304(同)があります。ここでは、名演奏として名高いアルツール・グリュミオー(ヴァイオリン)とクララ・ハスキル(ピアノ)の演奏で、ヴァイオリンソナタを聴いてもらうことにいたしましょう。

https://www.youtube.com/watch?v=zGCupqZmSG4

 ランチオンマットは、いつものようにポーセリング・アーティストの峯陽子先生にお願いし、ヴァイオリンソナタの冒頭楽譜をマット上にアレンジしてもらっています。

挽菓「オマージュ」

★苺のシフォンケーキは、苺をジャムにして練り込み、卵白が泡立ち辛いきび砂糖を使った古和谷先生のオリジナル・レシピです。苺は3種の苺(栃乙女、やよい姫、紅ほっぺ)がミックスされています。
笑顔でお話 古和谷先生
<苺のシフォンケーキ>のレシピ  by n*cafe古和谷直美

<苺のシフォンケーキ> 17㎝シフォン型

卵黄   40g 約2個分
砂糖   大さじ2
国産小麦粉 80g
ベーキングパウダー 小さじ1

卵白   120g 約3個分
砂糖   40g

苺ジャム   80g 苺1キロに対して20%の砂糖と大さじ1のレモン汁
キルッシュ 小さじ1
国産菜種油 大さじ1

準備
・卵黄は室温に、卵白は冷蔵庫に入れておく
・苺ジャムを火にかけキルッシュを加え、ゆるんだら菜種油を加える

1ボウルに卵黄をいれ、砂糖を加えて泡立て器でよく混ぜる
21に苺ジャムを加え混ぜる
3ふるった薄力粉とベーキングパウダーを加え粉っぽさがなくなるまで混ぜる
4卵白に砂糖を3回に分けて加えて、ピンとしたメレンゲを作る
54の1/3量をいれて、さっくりとゴムべらでまぜたら、4のボウルに戻す
6型に流し入れて170度のオーブンで25分焼く
7焼きあがったら型ごと逆さにして冷ます
 冷めたらナイフを型に沿わせて型から外す