10、「私のダ・ヴィンチ」蓜島庸二

はいじまさん
 
 最終回は、画家の蓜島庸二さんによる「私のレオナルド・ダ・ヴィンチ」です。蓜島さんは、自分の作品を切り刻んで、新しい素材を付加して次の作品とする「クローン・ド・ヴィーナス」の手法を編み出した現代アーティストです。「自分の身を切り刻む」、いわば「自分を解剖する」事によって作品を制作することから、レオナルド・ダ・ヴィンチの解剖手稿に関心を持つようになったそうです。

心臓の鼓動のオブジェ

 黒板に、自分の名前をダ・ヴィンチ風の「鏡像文字」で書いて自己紹介してくれた蓜島さんは、自分の心臓の脈動をそのまま映像化した作品を用意(右)。受講生に「今日は皆さんに解剖を体験してもらいます」と、ビニール袋に包まれた塊を、女性たちに配布しました。歴史を振り返ってみると、解剖に従事してきたのは男性ばかりなので、とくに今回は女性にしてもらいたい、との発想からだそうです。

ダ・ヴィンチの暦

 カッターナイフでビニール袋を切り開いていくと、中から出てきたのはダ・ヴィンチ関連の書籍類でした。ダヴィンチの手稿に登場するカレンダーに、血圧などその日の自分の身体状況の数値を記録したアートも入っていて、これが皆さんに一番人気でした。